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キャッシュレス決済を使いたいのにあまり使えてないよ...

Date: 2021/01/10 02:15

Category: none

はじめに

私もキャッシュレス決済の恩恵に預かっている人間の一人です。MoneyForwardなどの家計簿アプリとの相性が良く資産管理が楽なのも利用している理由の一つです。
でも、最近まともにキャッシュレス決済を利用できていません。
そこで、キャッシュレス決済について一旦自分なりに整理して、なぜ利用できていないのかを少し分析してみます。

キャッシュレス決済と意外な落とし穴?

そもそもキャッシュレス決済とは、事前に現金を決済事業社に支払い、その分その事業社の提供する通貨で買い物が可能になるものであると思います。

結局、10000円をOOPayにチャージすると、10000円分のお買い物が、その決済手段を採用している店舗で可能になるというものなわけですが、これを利用するためには、最低限以下の条件を満たしている必要があると思います。

  1. OOPayなどのキャッシュレス決済サービスに登録する(アプリやカードの導入)
  2. そのサービスに入金することができる決済手段を持っていること
  3. そのキャッシュレス決済サービスを店舗側が契約していること
  4. ユーザーがそのサービスに一定額を入金し続けられること
  1. OOPayなどのキャッシュレス決済サービスに登録する(アプリやカードの導入)

に関しては、当然と言われればそれまでですが、PayPayやLINEPay、Suicaなどのサービスに登録して、アプリや物理的なカードを手に入れる必要があります。このとき、既に利用しているサービスがキャッシュレス決済サービスに対応した場合は追加でアプリをインストールして既存の認証情報でログインするだけで利用できます。LINEPayはまさにそのパターンですので導入障壁はそんなになかったのではないかと思います。

ただし、近年、キャッシュレス決済の流行?によって、様々な企業がキャッシュレス決済サービスを始めたため、どのサービスを選択するのかは一つの問題になると思います。

そのときに一つの指針になりうるのは、

  1. そのサービスに入金することができる決済手段を持っていること

になってくると思います。
ただし、たいていのサービスでは銀行から入金する機能が提供されているので、通常はそのサービスに特有の決済方法(たとえば、キャリア決済やグループ会社の決済方法)を利用していなくてもあまり問題になりません。

元に私も、LINEのクレジットカードを所持していなくてもLINEPayの決済を利用することができますし、Yahooカードなどを所持していなくてもPayPayにチャージして決済を利用することができていました。

しかしながら、2020年の9月に根幹を揺るがす事件がありました。
ドコモ口座を利用した不正送金事件です。
詳細は別な解説記事に譲りますが、この事件のおかげで「ゆうちょ銀行」を通じた入金ができなくなってしまったのは大きな問題でした。

ドコモ口座問題で誰もが知っておきたいこと

少なくともLINEPayとPayPayを私が気軽に利用できていたのは、銀行経由での入金ができることが大きかったのです。この事件以降、ドコモ口座と同様にセキュリティに問題ありとなった銀行のネットバンキング経由での入金が停止させられたため、定期的にチャージ額が不足した際にスマホで気軽に入金できるという利点が失われました。となると、他の入金手段を検討しないといけなくなります。

LINEPayはともかく、あれだけCMで有名になったPayPayはさぞかしいろいろな方法で入金できるものだと思っていました。ですが、実際は利用できる店舗は多い一方、入金手段はほとんどありませんでした。

PayPay残高へのチャージは、以下の方法があります。

  • 銀行口座
  • ヤフーカード
  • ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い
  • 現金(セブン銀行ATMの利用)
  • ヤフオク!・ PayPayフリマの売上金

PayPay残高にチャージする

このうち、私が実質可能なのは、銀行口座以外には 現金(セブン銀行ATMの利用) だけでした。
しかも可能なのは、セブン銀行ATMのみ。入金するためにわざわざ少し遠くのセブンイレブンまで出向かないといけないのです。

一方で、LINEPayは、というと...

・銀行口座からチャージ

・セブン銀行ATMでチャージ

・ファミリーマート(Famiポート)でチャージ

・LINE Pay カードレジチャージ

・QR/バーコードを表示してレジでチャージ

・東急線各駅の券売機でチャージ

いろいろなチャージ方法

という感じですが、やはり現在のところ現実的な入金手段は、銀行口座からのチャージを除くとコンビニでのチャージしかありません。セブン銀行を使う習慣がそもそもない私は必然的にファミマのFamiポートでのチャージを余儀なくされます。
Famiポートでの入金を利用したことがある方なら分かるかもしれませんが、面倒な手続きをしないといけません。

スマホから入金金額と氏名を入力した後に、Famiポートで12桁程の数字を入力し、8桁程のパスコードを入力させられ、確認ボタンを押した後に出てくるレシートをレジに持っていき現金での支払いをしないといけないのです。現金を持ちたくないからキャッシュレス決済を利用しているのに、面倒な手続きののち、まず近くのATMでお金を降ろすという手続きを踏まされるのです。なんとも素晴らしい程のユーザー体験です。(褒めてない)

  1. そのキャッシュレス決済サービスを店舗側が契約していること

LINEPayもPayPayも上記の条件を満たしているので、導入の理由にはなりますよね、当然。

  1. ユーザーがそのサービスに一定額を入金し続けられること

この条件だって、まさか銀行決済が利用できなくなるなんて夢にも思っていなかったがために満たされなくなることは想定してませんでした。その辺は甘かったのかもしれませんが、そんなことを言っていたらキャッシュレス決済の波に乗り遅れますので仕方ありませんよね...

ただ、今回のことでわかったことがあります。
やはり、キャッシュレス決済サービスは、そのサービス提供会社の経済圏に所属していることが必須になっていて申し訳程度に銀行決済があるんだなぁということです。PayPayもLINEPayも自社のクレジットカードを利用する選択肢しか提供していないことに驚きを隠せません。たしかに、クレジットカードも手数料ビジネスなので、自社のカードを使ってもらいたいと考えるのは分かりますが、それにしても他社のカードを使っての入金さえ拒むのはどうかと思ってしまいます。

実際、銀行からのチャージができなくなった話を聞いた時、まぁ、クレカでチャージできるでしょ!と考えていたので、かなり大きな衝撃を受けました。結局、自社の経済圏を広げることを第一に、利用者の利便性を二の次にしているんだなぁという印象が拭えません。
PayPayに関しては、未だにMoneyForwardとの連携もできませんし...

複数社が好き勝手にOOPayを提供し始め、いまだに代表的な決済手段と言えるものがないのも、(PayPayなのかな...)利用者の利便性を軽視したキャッシュレス決済ビジネスのせいな気がしてなりません。まぁ、あくまで個人の感想ですが。

とはいえ、ようやく、2021-01-13からゆうちょ銀行でのチャージが再開するそうなので、そこまで責めるつもりもありませんが。

LINE Pay、ゆうちょ銀行からのチャージを1月13日に再開

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まさき。です。PHPエンジニアをやってます。

自分の課題を技術で乗り越えるの好きかもしれないです。

フロントエンドは苦手ですが、少しでもできるようになれたらな、ということでNextJSでこのブログサイトを作りました。